8番街の片隅にあるクラウディアの事務所で、クラウドはスタッフとともに新しいCMの撮影について話し合っていた。 ティモシーから台本を受け取って、一読したクラウドが目を丸くしていた。 「ちょっと、これってアクションが凄すぎるよ。こんなアクションシーンをやったら、クラウディアが男だってバレないかな?」 「それなんですよ、クラウディアのイメージではないと、先方様には伝えたのですが”彼女の透明感でなければだめ”なのだそうです。」 「設定を見ると冒険物の女主人公よね。こんな衣装着たらデヴィッドさんが大喜びしそうだわ。」 「うげ〜〜〜ミッシェル、まさかミニスカートなの?」 「うん、かなりぴっちりしたミニスカか…スパッツでないと、このアクションには対応できないわね。」 「ティモシ〜〜〜。なんでそんなCM引き受けたんだよ〜〜〜?!」 「この依頼元にもらえると、モデルとしても一流という、登竜門的存在だからです。」 「俺、モデルじゃないし。」 「はいはい、ぐちぐち言わないの。でも、そんなアクションぐらいクラウド君なら簡単でしょ?」 スタッフはクラウドの本来の姿である、神羅カンパニー治安維持軍第13独立小隊副隊長という肩書も知っている。当然実力で這いあがった地位であるので、彼本来の力を出せば軽くこなせることは知っている。 「クラウディアはそうはいかないんだよね。世界の妖精と呼ばれている華奢なモデルが、いきなりこんなガンアクションや剣技を軽くこなせるわけには…いかないよ。」 クラウドも、クラウディアが華奢でかよわい女の子であると思わせねばならない。そのためには台本通りアクションをこなすわけにはいかなかったのである。ティモシーがいつものような冷静な瞳でクラウドに話しかけた。 「そこで、提案があります。クラウド君にこのCMをやってほしいのです。」 「は?意味わかんないんだけど。」 「説明いたしますと…」 そう言ってティモシーはすでに考えついていた計画を二人に話し始めた。 クラウディアがアクションをするわけにはいかないが、クラウドが代理として演じ、アクションをこなすことはできる。 それは少し手順がいるが、やっていることはいつもと変わりはない。 「でも、どうやってそれを説明すればいいの?」 代理人として紹介されて、目の前でクラウディアになるのであれば、そのCM撮影は可能であるが、その前にクラウディアではできないと言わせなければいけない。 クラウドの疑問にティモシーが答えた。 「会議の予定が詰まっていなければ、サーにご一緒してもらえば一発ではないですか。」 「う〜ん、それが一番早いかなぁ。ティモシー、先方とのセッションはいつ?」 「明日の午後です。19時にシェフォード・ホテルのロビーで落ち合うことになっています。」 「OK、セフィロスには今夜にでも頼んでおくよ。」 「明日は事務所によってよね。クラウディアとして行くのでしょう?」 「そうだね、じゃあ18時に事務所に行けばいい?」 「それでいいわ。別に撮影じゃないんだから、とびっきりの美少女にしなくてもいいわよね、ティモシー?」 「ああ、そうだな。じゃあ、クラウド君。明日、ここで。」 「はい。」 クラウドは元気のいい返事をして立ち上がり、一礼すると事務所の裏口から周りをよく見渡して音を立てずに出て行った。 「なんだか、不憫ね。この事務所もあまり目立たない場所を選んでいるって言うのに、クラウド君はそれでもあんなに用心しないといけないのね。」 「ああ、何とかしてあげたいとは思うんだが…問題は山積みしているって感じだよな。一番の問題はお二人の関係が公表された後だ。今からどう、クラウド君を守るか考えておかねばならんだろうな。」 「うん、あんなにいい子を守るのは私たちの仕事だものね。」 「ああ、美少女モデルと婚約しているはずの英雄が、実際に結婚したのは少年だった…では、クラウド君が心配するとおり世間が何というかわからないからな。伏線は山ほど引いておかねばならない。」 「クラウド君をクラウディア激似の少年兵として表舞台に登場させるつもりなのね?」 「ああ、あわよくば彼に直接仕事を受けてもらうことまで考えている。」 「OK、ティモシーがそのつもりなら大丈夫ね、がんばりましょう。」 「とりあえずはこのCM次第だな。」 ティモシーはそう言ってCM契約書を隅々まで読み始めた。 翌日、シェホード・ホテルのロビーにクラウディアを伴ったセフィロスが入ってきた。 ロビーにいた人々は神羅の英雄と呼ばれている男が、フィアンセと言われている美少女モデルと一緒にいるので思わず見惚れてしまっている。 マネージャーのティモシーが水先案内人のように立ち止って動かない人々をよけながら、目的のテーブルへと二人を案内していた。 「こちらです、サー。はじめまして、トライアル広告代理店の方ですね?クラウディアのマネージメントをさせていただいていますティモシーと申します。こちらがクラウディア、そしてサー・セフィロスはご存知ですね。」 「は、はい。はじめまして…」 セフィロスを目前にして相手が完全に舞い上がっているようである。神羅カンパニー本社ビルに呼び出されてルーファウスに仕事を依頼された時の自分もこうであったのだろうと、ティモシーは思わず同情した。 カチンカチンにかたまっている広告代理店の男たちを尻目にセフィロスは悠然とソファに座るとちゃっかりとクラウディアを小脇に抱えるように座らせた。 「お前たちか?あんな無謀なCMをクラウディアにやらせようとしていたのは。」 眼光鋭く睨みつけられた上に、地獄の底から聞こえるような低い声に広告代理店の男たちが震え上がった。 「二丁拳銃を乱射しながら後方宙返り、そのあと腕を交差して両横の敵を倒す?フン、こんな技ができるのであったら即神羅カンパニー治安維持軍にスカウトする。」 「そ…それは、ワイヤーアクションで、何とかできると思いますので…えっと…あの、その…。」 真っ青になりながら説明する広告代理店の男たちにセフィロスはさらに激怒した。 「貴様たちは!!私のクラウディアをワイヤーでつるすというのか!?そんな危険な真似をだれが許すか!」 「し…しかし、サー。先方様のたってのお願いなのです。クラウディア様にとってもこのCMで違った面が出て良いかもしれないと…」 「ふん!バカなことを。ちょっと抱きしめるだけで、気絶するような華奢な少女が、どうしてそんな荒業ができるというのだ。クラウディアにそんなことをさせるぐらいなら、私の部下を変装させる。あいつならこのぐらいのことを、ワイヤーなしで軽くこなすぞ。」 「そ、それは一体どんな部下でしょう?」 「兵士どもに言わせるとクラウディアに似ているそうだが…あれほど骨のある奴もいまい。なにしろ私の副官だからな。」 広告代理店に勤めているからこそ、男たちはその兵に思い当たることがあった。美少年と噂に高く、ふわりとほほ笑んだような視線に敵ですら思わず見惚れると聞いている。 男はその少年兵の通称を口にした。 「噂の『地獄の天使』…ですか?」 「ほぉ…よく知っているな。」 「実はカンパニーに使わせてほしいと何度も申し入れているのですが、絶対だめとしか返事がなく、手をこまねいていたのです。こんな形でお会いできることになるとは、思えませんでした。」 「ふん、カンパニーでも1,2を争うような有能なソルジャーだ。あいつをモデルにするなら反抗勢力やモンスターを一掃してからだな。おい、ティモシー。明日クラウドを連れてくる。女装は嫌がるだろうが、あのうるさい女も連れてきてせいぜい美少女に化けさせるのだな。」 「しかし、先方様のOKを取らないと私にはどうすることもできませんが?」 「その先方とやらも連れてくれば良い。まあ、私のクラウディアほど可愛らしくはならないであろうが、あいつならそこそこの美少女になるであろうな。」 そういうとそばに座っているクラウディアを軽く抱き上げるように立ち上がり、さっさと立ち去って行った。 嵐の過ぎた後のような静けさにそれまで半ば石化していた広告代理店の男が長い溜息をついた。 「ふう……。ティモシーさん、明日にしましょうか?」 「そう言っていただけると幸いです。」 肩をすくめるような恰好で首を振るマネージャーに思わず同情しながらも、広告代理店の男は携帯を取り出して依頼主に電話を入れた。 一方、セフィロスに腰を抱かれたままのクラウドは拗ねたような顔で周囲の視線を集める男に小声で文句を言っていた。 「セフィロス、ちょっとやりすぎなんじゃないの?あれじゃあまるでステージの後ろでにらみを利かせる親ばかな保護者と一緒だよ。」 「なぜだ?反対しろと昨日言っていたではないか。」 「クラウディアのイメージではないから反対してくれとは言ったけど…」 「たとえワイヤーでつるしていたとしても、あのアクションをクリアしてしまうと、お前の素姓がばれてしまうと思うがな。」 「うん、だから頼んだんだけど…」 「結果良ければすべてよしであろう?」 セフィロスに言われたとおり、うまく治安維持軍のソルジャー候補生である自分自身を身代りにできることになったのは確かである。心のどこかにある不満を押しかくしてクラウドはセフィロスとともに自室に戻って行った。 翌日、白のロングコートに身を包み帯剣したままのクラウドがセフィロスの少し後ろをつき従うように歩いていた。 いつものようにティモシーが先導役で歩き、二人の後ろから自前の仕事道具一式を持ったスタイリストのミッシェルが歩いていた。 昨日とおなじ様にティモシーがセフィロスを依頼主に紹介する前に、悠然とソファにすわった彼は、後ろで姿勢を正して起立しているクラウドを示して話し始めた。 「こいつが地獄の天使と呼ばれる男だ。」 依頼主が凛とした少年兵を見上げて首をかしげた。 「どう見ても少年兵…しかもそのロングコートはソルジャーの証ではないですか。彼のどこがクラウディアに似ているのですか?」 依頼主の言葉に後ろで控えているミッシェルが思わず苦笑をこらえた。息を飲むミッシェルを背中に感じながらクラウドは黙って依頼主の言葉を聞いていた。 「ああ、彼は私の副官だ。しかしだな、そこにいるミッシェルがちょっと手を加えればかなりクラウディアに似る。あとはスタジオで実証すればよいことだ。」 その場にいる全員を促してスタジオに移動すると、ミッシェルがクラウドに衣装を渡した。 黒の半そでストレッチTシャツはタートルネックでその上からチュニック風の衣装を着る。ふとももまでの黒のスパッツとロングブーツに履き替えたところでいったん外に出てきた。 「隊長殿、こんなひらひらしたスカーフをまとっていては戦闘時に邪魔にしかならないのですが?」 先ほどと衣装が変わっただけとはいえ、女性らしい服装になったとたんに、少年兵がどことなくクラウディアに似ていると思えるのが不思議である。ミッシェルがカラースプレーで見事なハニーブロンドを少し赤銅色に染めて、ちょっとチークと口紅を差しただけで完全に女の子にしか見えなくなってきた。 「いかがでしょうか?美人で勇敢な戦士になりましたけど。」 依頼主と広告代理店の男たちが思わず息をのみながらうなずいた。 「驚きました…先ほどまでの少年兵には見えません。本当にクラウディアにしか見えなくなってきた。」 「クックック…何をばかなことを。こいつの瞳はいまだに戦士の瞳ではないか。」 言われてみればその通りであったが、撮影スペースに移る姿を追っているだけだとまったくわからない。撮影スタッフが近付いてきた人物を見て駆け寄ると、何も気がついていないのか、ぺこりとお辞儀をして説明を始めた。 「では、クラウディア。まず最初に銃撃シーンから撮影します。これはペイント弾ですからシャツに派手に色が付きますが安心してください。スタートポイントはここ、あちらに走りながら出てきた敵役のスタッフをジャンプしてよけたり打ち倒すという場面です。ワイヤーのセッティングをしましょうか?」 「聞いてないの?まあ、いいや。俺はクラウディアではない、神羅カンパニー治安維持軍のクラスAソルジャーだ。このぐらいのアクションならワイヤーなどなしでやれる。」 「え?!え?!」 「証明して見せようか?」 クラウドがにやりと笑うとスタッフを追い出す。周りを見渡して凛とした姿勢をすると、セフィロスに聞こえるような声で話した。 「隊長殿、スタッフが信じないので一度通しでアクションしてみます。」 「ああ、好きにしろ。」 セフィロスが答えると、ティモシーが広告代理店の男に話しかけた。 「テイク1始めてはいかがでしょうか?」 「は、はい。」 スタッフが配置につくとクラウドがいつものようにふわりとほほ笑んだ。その表情をカメラで追っていたスタッフが思わずつぶやいた。 「すげぇ…マジで見分けがつかない。」 しかし目の前の美少女が普通でないことはすぐに証明された。 飛びかかってくる敵役のスタッフを軽々と二丁のけん銃を操作しながら次々に正確に射撃していく。途中でジャンプしてよけながら撃ったり、両手を交差したりと指示通りのアクションを軽くこなした。 「OK!テイク1終了…すごいや…」 一発で要求されるアクションをこなす運動神経はどう考えても女性のものではなかった。 にこりともせずにクラウドが周囲に一礼すると自然とスタッフから拍手が起きた。ティモシーとミッシェルが半ばあきれたような顔でその姿を見ていた。 「うっわ〜…いつもじゃ考えられない格好よさだわね。」 「あれが戦場での彼の姿なんだろうな。」 「いや、あいつは銃よりも剣を使う。もっとも銃を扱わせてもかなりの腕であるのは確かだがな。」 冷静な姿勢を崩さないように見えてわずかに口元が緩んでいる、そんなセフィロスを見慣れているのでティモシーもミッシェルも神羅の英雄と呼ばれるこの男が、本当にクラウドのことを心から気に入っていることに、思わず安堵する。 「カンパニーの兵士としてのクラウド君にモデルやCM依頼が舞い込んできたら、サー、どうされます?」 「ルーファウスもツォンも知っているな?あいつらがクラウドを表に出したくないのか裏でせっせと断っているはずだ。それはあり得ないと答えておこう。」 クラウディア・スタッフとセフィロスの会話など全く耳に入っていない、目の前の美少年があまりにも完璧に支持されたアクションをこなすので、すでに次の撮影の打ち合わせとセッティングに入っていた。 「えっと、次は銃から短めのソードに持ち替えて斬りかかるシーンです。一通り倒した後にこりと笑ってこのセリフを言ってください。」 「アイ・サー!」 いつもの通り敬礼してクラウドが指定されたポイントに立つ。ディレクターがカウントダウンをし始めた。 「では、シーン2テイク15秒前、4,3,2…」 声を殺して指だけでカウントをして0の代わりに手をくるりと回すのを見ると、静かにクラウドが動き始めた。 短めのソードを自在に操ってかかってくる敵役のスタッフを障害物をよけながら斬り、足蹴りを繰り出し、指示されたとおりのアクションを軽くこなし立ち止まる。 言われたとおりにっこりと笑って指示されたセリフを言うと、時間が止まった。 「OK!凄いよ君!こんな難しいアクションを軽くこなすなんて!!」 「いえ、自分は軍人ですので日常茶飯事です。終わったのでしたら早くこんな服脱ぎたいのですけど?」 「あ…そうか。ごめん、一度映像のチェックをしてそれでクライアントのOKがとれたら着替えてもいいです。」 そういうと急いでモニターにカメラの出力コードをつなげ、先ほど撮影した映像を映し出す。自然と依頼主と広告代理店の男たちが顔を寄せ合ってモニター画面を見つめていた。 モニターに映し出された映像を見た依頼主が思わずうなり声をあげた。 「ううっ…こ、こんなにイメージ通りだったとは…」 スタッフと話し合った結果その映像にCG加工を入れて一週間後から放送されることが決まった。 白のロングコートに着替えながら、クラウドはミッシェルに訪ねた。 「ねえ、ミッシェル。今回のクライアントっていったい何の業者?」 「ん?かなり有名なゲームのソフト会社よ。」 「ふ〜ん、俺ゲームなんてやっている暇ないから…知らなかったよ。」 一週間後放送されたCMの反響はすごく、クラウディアが代役でスタントマンが演じていることはあっというまに世間に広がっていた。 しかし、神羅カンパニーのクラスA所属ソルジャーだけはそのCMを見るたびににやにやとクラウドに突っかかるのであった。 「いやー、美人だったぞ、姫。」 「すごいよなぁ、あのゲーム会社のCMを受けたのか。」 「ランディ!キース!」 「おっと、悪かった。一応上官たちからも口止めされているんだった。」 「しかし、こんなに反響が凄いとは思わなかったよ。そんなに有名なんだ、あのゲーム屋。」 「ん?ああ、お前は地方から出てきていきなりクラスAまで駆け上がってきたからゲームなんてやる暇はなかったか。グラフィック映像の綺麗さで有名なゲーム会社でさ、今度新しく出たOR3用のゲームでハードがパソコン並みの処理能力を持っているから前評判が高かったんだ。」 クラスA仲間たちがかわるがわるクラウドに説明するがその凄さは全くクラウドにはわからない。 「ふ〜ん。で、このキャラ。一体何なの?」 「一応女主人公だってさ。それ以外は何も分かっていないんだ。」 「詳しいんだね。」 「まあな、俺も出るのを待っていたんだ。」 「俺もー!」 「あれ、トライアングル・CMHWのエターナル・エンド13のCMだろ?すっげーな、ミッドガル・ゲームショウで見たトレーラーと全く一緒だったぞ。最後ににっこりと笑ってゲーム名言わなかったらわからなかったよ。」 「お?!そういえば姫、ソフトと機体の同梱版が出るというからもしかすると関係者だからもらえるかもよ。」 「興味ないね。」 「うそーーー!!もしもらったら俺にくれ!」 「マーチン!おまえOR3の60ギカメモリーの奴、持っているじゃねえかよ!」 「俺だって、あのシリーズは1からずっと持っていて全部プレイしたんだ!この間、同梱版の予約を知ってサイトに行ったら…あんなもん、日ごろゲームをぽんぽん買っているガキでもないと買えないんだぜ!昔っからのファンをなんだと思ってるんだ!」 クラスA仲間の小競り合いを冷たい目で見ていたクラウドは肩をすくめながら特務隊の執務室へと歩いて行った。 執務室の中にはいるといきなりザックスがおねだりモード全開で話しかけてきた。 「なあ、クラウド。OR3とEE13の同梱パックをもらったら、ぜひ俺に譲ってくれ…。」 「ザックス…あんたもか。」 クラウドはザックスのおねだりビームを一蹴しながらつぶやいた。 「もう、ゲーム会社の依頼は受けないから。」 しかし、クラウドはこの後も今回のゲーム会社から、派生作品を出されるたびにCMに担ぎ出される羽目になったとさ。
この作品は管理人が「CLOUD Vol1」という本についてきたDVDの中の、ファイナルファンタジー13のデモ映像を見て、 ライトニングと言う主人公が何度見てもクラウドにしか見えなかったので、考えついた短編です。 登場人物こそ本編と同じですが、かなりお遊び的要素を取り入れているので、切り離して考えていただけると幸いです。
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